(※2023年公開記事をアップデートした記事(該当記事はこちら)の最新版です)
「エアコン工事、建築会社に頼むべき?家電量販店で十分?」
――この疑問に 3分で答えが出せるセルフチェック記事 をご用意しました。
✅ エアコン工事セルフチェックリスト
交換だけの人
・すでにエアコン用の穴がある
・特殊な設置方法ではない
👉 → 家電量販店でOK!
性能そこそこ住宅に新規設置したい人
・気密測定はしていない
・断熱材は一般的(グラスウールなど)
・壁に穴を開けることに大きな抵抗はない
👉 → 量販店でもOK。ただし図面を見せて相談!
高気密・高断熱住宅に後付けしたい人
・C値0.5以下など、気密測定をしている
・気密シートや断熱材を大事にしたい
・性能を落としたくない
👉 → 建築会社に依頼すべき!
新築を検討している人
・設計段階でエアコンの位置を決めたい
・将来のメンテナンスも考慮したい
・気密測定をきちんと行いたい
👉 → 設計時に建築会社と一緒に計画!
よくある質問(Q&A)
Q1:量販店に頼むと性能が落ちる?
A: 既存の穴利用なら問題なし。新規の穴あけは性能低下のリスクあり。
Q2:工事費用の目安は?
A: 標準で1.5~2万円前後。配管延長や室外機の設置方法で追加費用あり。
Q3:おすすめの工事時期は?
A: 繁忙期(夏)は待ちが長いので、春・秋がおすすめ。丁寧に施工してもらいやすいです。
Q4:どこに相談すれば安心?
A: ・交換だけ → 家電量販店
・高性能住宅 → 建築会社
・新築 → 設計段階で建築会社
Q5(2025年版追加):最新のエアコンは工事方法も変わる?
A: 最近は省エネ基準が厳しくなり、配管の気密処理がより重要視されています。
特に高性能住宅では「エアコン本体の選定」よりも「施工品質」が快適性を左右します。
📌 コラム:工事費の仕組みと職人さんの実態
エアコンの「標準工事費」は、一般的に1.5~2万円前後ですが、これは エアコン本体を除いた最低限の作業費 です。
実際の現場では――
下請け業者に支払われるのは 1台あたり1万円前後 のことも多い
その全額が職人さんの手取りになるわけではなく、車両費や燃料代、工具や消耗品の費用は下請け業者側の負担
雨天時は屋外作業ができず、予定が飛んで収入が途絶える日もある
猛暑の日も外での作業は避けられず、過酷な労働環境になる
2人で動くと1日1台では赤字になるため、最低でも3台以上を工事してようやく成り立つ仕組み
夏の繁忙期は1日5~6台を回して「量」でカバー
オフシーズンは件数が減るため、追加工事(配管延長・屋根置き・電気工事など)で利益を積み増す
👉 「安い工事費=職人さんが薄利で数をこなす仕組み」という現実があります。
建築会社に依頼すると工事費は高めですが、性能を守る丁寧な施工や保証が含まれるため、安心料と考えるのもひとつの判断基準です。
まとめ
工事先を選ぶ基準は 「家の性能」と「工事内容」 です。
・穴あけ不要 → 量販店
・高性能住宅や新築 → 建築会社