・地域に愛される憩いの水場「鳥の宮湧水」(伊那市手良)
伊那市のおすすめ湧き水スポットをご紹介するシリーズ、第二弾!
前回は、高遠の「酒蔵の泉」をご紹介。
暮らしとつながりの深い水について調べる中で、地域に深く心を向けることができた気がしています。
ということで、勝手にシリーズ化(笑)
訪れたのは、天竜川の東側に位置する、伊那市手良地区の名水「鳥の宮湧水(とのみやゆうすい)」。
生活用水として使われてきた、地域密着の湧き水スポットです。

・水道の普及後、湧水を守る会が発足
「鳥の宮湧水」は伊那市の市街地から車で約15分、手良地区の集落内にあります。
手良地区は、中央に天竜川水系の棚沢川が流れ、両側には小さな扇状地が、北側には山を背負っている土地。
天然の湧き水が多く、農耕に適した住みやすい地域として古くから栄えてきました。

生活用水や小学校の水道水としても使われてきた「鳥の宮湧水」。
水道が普及して使われなくなっていましたが、地域で湧水を守る会が発足。水場が復活したそうです。
参考:上伊那の名水探訪(3) ~鳥の宮湧水(伊那市)~|しあわせ信州


・ベンチにあずまや。憩いの場としても
水場には水をくむ場所と、野菜などを洗う場所があります。
惜しげなく流れる、きれいな水。
飲むととても冷たいけれど、口当たりはやわらか。
訪れたのは、秋から冬へ移り変わる肌寒い季節でしたが、「冬でもおいしく飲めそう」と感じました。

水場のあるあずまやには、お花が飾られたテーブルやベンチも。
このベンチや看板は、地区の木材を利用して作られたそうです。
「素敵な水場だなあ」
そう思っていると、ちょうど水をくみにきた地域の方とばったり。
「きれいにしているでしょう」と、地域の方々で整備が続けられてきたことを教えてもらいました。



・地域に愛されてきた、隠れた名水スポット
地域の方々に愛されてきた湧き水。日々くみにくる人が絶えない、隠れた名水スポットです。
水場は誰でも無料で利用でき、あずまやの横には1台分の駐車場もあります。
ただ、あずまやに向かう手前の道は細く、住民の方も通る場所。
訪れる際は、車のすれ違いに気を付けたり、駐車を譲り合ったり。
地域に思いを寄せながら、利用できるとよいかもしれません。


どこか懐かしい雰囲気の集落、手良地区。
地域のことを紹介するWEBページやSNSもさまざまあります。
地区に興味をもった方は、ぜひ調べてみてくださいね。
参考)手良地区について調べたい方へ
移住者の視点から、おすすめしたい湧き水スポットをめぐるシリーズ。
第三弾は、伊那市の「延命水 行者の泉」。
山の気配が深い、静かな水場を訪ねます。
どうぞお楽しみに!
