伊那周辺でも熊は目撃されています。
長野県の熊目撃マップ
里山に寄り添う地域だからこそ、家まわりの安全も気になります。。
「もし庭で熊に襲われたら、散歩中に襲われたら火災保険で補償されるの?」
そんな疑問を持たれる方も少なくありません。
今日は、“建物の被害”と“人のケガ”を守る保険の違いをわかりやすくまとめてみました。
● 火災保険は “建物を守る保険”。人のケガは対象外です
まず押さえておきたいのは、火災保険の役割。
火災保険は
・建物
・家財
といった「モノ」を守る保険です。
そのため、熊に襲われて“人がケガをした”場合は補償の対象外になります。
● 一部の火災保険には“人的補償の特約”がある
保険会社によっては、火災保険にオプションとして、
“ケガの補償”をセットできるタイプがあります。
(例)
・入院・通院の補償
・家の中・外での事故への補償
この特約が付いている場合は、熊に襲われたケガが対象になる可能性もあります。
ただし全ての保険会社にあるわけではなく、古い契約では付いていないことが多いため確認が必要です。
● 最も確実なのは“傷害保険”
熊による人的被害は、傷害保険(ケガの保険)が最も確実です。
傷害保険は
・動物に噛まれた
・逃げる途中で転倒した
・外での突発的な事故
といった“外因性のケガ”を幅広く補償します。
● 自動車保険の特約でも補償される場合がある
自動車保険の「人身傷害補償特約」には、車に乗っていない時の事故もカバーする広いタイプがあり、
例えば、出先やお庭で熊に襲われた場合でも対象になることがあります。
ただし「搭乗中のみ」の古いタイプでは対象外となるため、こちらも契約内容の確認が必要です。
● まとめ:建物は火災保険、ケガは傷害&人身傷害で守る
役割をまとめると次の通りです。
・火災保険(基本) …… 人のケガは対象外
・火災保険(傷害特約付き) …… 内容によって対象の可能性
・傷害保険 …… 最も確実に補償
・自動車保険の人身傷害補償 …… 広いタイプは対象の可能性あり
熊被害と言うとドキッとしますが、建物と人間を守る保険を一度整理しておくことで、安心は大きく増えます。
今回は、“熊”をテーマにしましたが、猪でも、犬でも、逃げた蛇でも同じことです。
それから、個人的には、保険ショップ的なところではなく、いくつかの保険を取り扱う信頼できそうな保険代理店に相談することをお勧めします。
保険というシステムではあっても、結局動いてくれる“人”によって影響することが多いからです。
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