オール電化にしたい方へ
スタッフが入社前に建てたオール電化の家の電気代が月7万円を超えました。
昨年の同時期の電気使用量は37％多くて6万円台でした。
もしこの家で節電していなければ電気料金は10万円を超えていたことになります。
アメックスのスタッフに限らずこの冬、
オール電化の家庭では電気代高騰に耐えかね節電したり、
石油ファンヒーターを買って暖房した人も多いのではないでしょうか。
光熱費を電気に1本化し、
（原子力発電の）安い深夜電力を使い、
ガス管の引き込みなどしないことで
ランニングもイニシャルも抑えられるという売り文句で、
オール電化は驚異的な成長をしていました。
しかし福島の原発事故以降に原発が次々に止まり、
電力会社が普及にブレーキをかけていたものの、
電力自由化で中部電力も以前よりは深夜電力料金をあげたメニューを打ち出し、
オール電化推しが広がっていました。
ここに来て電気料金の連続値上げです。
エネルギーを電気に一本化してしまった人は、
単価を上げられると、気にせず電気料金を払う、
太陽光発電などの再エネ導入かガス石油への転換、
そして“我慢する”の3択となります。
値上がりした電気代を払い続けるのが苦にならない人はいいでしょう。
しかし安くなったとはいえ太陽光発電を設置するには100万円以上かかります。
蓄電池も10kWhだと200万円以上です。
いずれ元をとることは出来ると思いますが、
住宅ローンを抱えながら、
数百万円をしぼりだすのは、結構大変です。
我慢は健康を害するのでお勧めしません。
電気料金の値上がりに伴い、原発再稼働に賛成する人が増えていますが、
私は複雑な気持ちです。今、普通に生活していますが、
原子力緊急事態宣言は原発事故から12年経った今も
発令中で解除の見込みはありません。
福島原発の汚染水（処理水）の海洋放出はもめ、
原発の放射性廃棄物の捨て場所も全く決まっていません。
どうしてもオール電化にしたいと言われれば
アメックスホームでもオール電化をやらないことはありません。
せっかくアメックスホームを気に入って来て下さる方に、
オール電化にするなら他社へ行ってくれと言うほど殿様会社ではありません。
ただし、オール電化の方にも、
暖房や冷房に出来るだけ電気を使わなくて済むように、
断熱気密性能は北海道でも通用するような基準
（UA値0.34以下、C値0.3以下）にして、
電気の消費量を少なくできるようにしています。
今回のまとめは、
アメックスでもオール電化はやらないことはないけれど、
次の３つも覚えておいて欲しいというお話でした。
1．オール電化は急激な電気の値上げで窮屈な暮らしになっている
2．オール電化にするなら太陽光発電の予算をとっておくべき
3．原発は福島原発事故の補償問題、放射性廃棄物問題が解決していない
