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家を建てる会社の悩み② 相見積もりの相談をどうするか

2023年5月27日

家を建てる会社の悩み②
相見積もりの相談をどうするか

相見積もりを依頼された時はとても複雑な気持ちになります。

理由は2つです。

1.見積を作るのに手間がかかる
2,相見積もりの相手の顔が分かる

1.はアメックスの仕事のやり方の問題かもしれませんが、
お客様の要望に合わせてプランを考え、
金額を出すには、スタッフが知恵を絞ります。
その上、失注した時にモチベーションが下がります。

2.はきれいごとと思う人もいるかもしれません。
でも地元の同業者の顔はだいたい分かるものです。
イベントの空き時間や、街で行きあったりして顔を合わせるものです。

顔を合わせた時に、〇〇さんアメックスさんで建てたの?
と言われた時に本当に嫌な気持ちになります。

お客さんの言い分も分かります。
別にそこまで力を入れて相見積もりしてくれなくても、
プランと金額が分かればいいのにと。

タイパとコスパを求めて相見積もりを依頼するというのが時代の流れかもしれません。
引っ越し、ホテルの予約、家電、中古車売買、皆比較サイトがあるのに家だって同じじゃないの?

ごもっともです。

 “結婚相手を、双方に相手を明かした上で競わせる。
しかも地元で“
と言った気分になります。

マッチングアプリで結婚相手を探す場合も、
相手と面談して、付き合ってみて決めるのではないでしょうか。

そこで、
スタッフとミーティングを開き、
原則相見積もりは受けないことにしました。

過去の事例を見てもらうか、
企画プランがあるのでそれを見て判断してもらうことに決めました。

ただし例外もあります。

住宅を工場で量産したり、
海外でほとんど作ってきて現地で組み立てるだけのようなハウスメーカーが相手の時は、
相見積もりを受けます。

お金は地元に落ちないし、ハウスメーカー営業スタッフは転勤するので、
こちらも気を使う必要がありません。

実際にその結果アメックスを選んでくれたお客様は何組もいます。

うちは展示場や販促物にお金をかけていません。
テレビCMもやりません。事務所も小さいですし(笑)。
それが信用不足と思って、ハウスメーカーを選ばれた方もいます。

こういう家づくりの本質でないところで負けるのは仕方なしと割り切っています。

ほとんど全ての人にとって、住まいは最も大きな買い物ではないでしょうか。

「寒さ暑さからあなたを守り、光熱費ができるだけかからずに、
使い勝手がよく、しかもずっと健康でいて欲しい」

そういう想いで仕様・プランの提案をしています。
数字(売上)が欲しいばっかりに、契約することはしていません。

お客様との信頼関係がなければ契約は成立しません。
今回の悩みは相見積もりの依頼を受けた時にどうするかでした。

 

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