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高断熱の家は熱がこもって暑い?

2025年8月19日

「高断熱は冬はいいけれど、夏は暑さがこもるからやりすぎは良くない、と言われて迷っています」
真面目そうなお客様、Sさんからこんな相談を受けました。

結論から言うと――これは誤解です。


■なぜ誤解されるのか?

「高断熱=厚着」というイメージを持たれる方が多いのだと思います。確かに、真夏に厚着をすれば暑いですよね。
でも実際の家は、人が窓を開けたり閉めたり、24時間換気を回したりしています。

伊那では熱帯夜になることはほとんどなく、夜は涼しい空気を取り込むことができます。
むしろ、断熱が弱ければ、せっかくの室内を涼しくしてもすぐ逃げてしまい、エアコン代がかさむだけです。


■暖房が必要な期間は長い

9月に入れば暑さは落ち着き、今度は寒さの心配が始まります。
11月から4月まで、およそ5か月は暖房が欠かせません。
一方、冷房が必要なのは7月後半から8月いっぱい。

期間を比べても、冬を暖かく過ごすための断熱性能の方がずっと大切だと分かります。


■まとめ

高断熱は「夏にも冬にも効く」性能です。
最近では、春や秋の過ごしやすい時期が短くなり、夏から冬へ一気に移るような気候になってきました。

新築ならしっかり断熱を計画できますが、既存住宅では高断熱化リフォームは少し手間がかかります。
そんな時はまず「窓のリフォーム」をおススメしています。この話はまた改めて書きますね。

川合英二郎

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