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床暖房で失敗したこと

2025年1月19日

建物の高性能化と全館床暖房はアメックスの標準仕様です。


最強だと思っていたこの組み合わせですが、当時想像もしなかった出来事がありました。

「パントリーに箱買いしたりんごを置いていたら、りんごがすぐ傷んじゃいました。家中あったかいから仕方ないですね。」

お客様からこんな電話をもらったのです。幸い、お客さんは笑って話してくれました。


寒い家に住んでいた当時の私は「なんてぜいたくな悩みだろう」と思った程度でした。

しかし、スタッフと話し合った結果、食べ物を置いておくところは少し涼しいぐらいにすべきかなと考え直し、床暖房のメーカーに相談したところ、「階段下やパントリーは床暖房範囲から外すこともある」との助言をもらいました。


それ以来、パントリーの下には床暖房の配管を入れないようにしています。

アメックスで採用している床暖房は表面温度が25~26℃と、手で触ると温かいというよりは冷たくないと感じる程度です。
一方で、床暖房が入っていない部分の床は、20℃程度で、5~6℃の差が生まれます。この温度差が、りんごの傷み具合に影響するのです。

また、家中いつでもどこでも温かいことで生じる他の不都合がないか調べてみると、

「寒い環境に全く身を置かないと、寒冷耐性の低下が起こる」というものがありました。


言い換えると、寒さに体が弱くなるということです。


ただし、これはウォーキングなど外出し、しっかり“寒い”と感じるまで体を冷やすことで耐性ができるそうです。

温かい家に住むお客さんの暮らしぶりを聞くと、「家が温かいと身体が暖まっているので、気持ちよく外出できる」と皆さん口をそろえておっしゃいます。


むしろ、寒い家に住んでいた時は、「こたつから出られなかった。」「外出する気分になれなかった」と振り返られる方も多いです。


寒冷耐性ができるとはいえ、家で体が冷え切って、外出もできなければ本末転倒です。

家は断熱気密をしっかりして、床暖房で温かく暮らせるようにし、気軽に外出できるようするのが良いでしょう。


失敗は言い過ぎかもしれませんが、その時ベストと考えていたことでも、もっと改善できることは、積極的に採用します。

私たちのような工務店は、いかに改善策の蓄積があるかが大切ではないかと思っています。

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